保護者の声

 

浦和ひかり保育園について、わが子を通じて思うこと、感じたこと              2021年度 卒園児保護者

 浦和ひかり保育園では「子どもにとって良いことは何か」という視点が非常に大切にされており、その徹底した姿勢は、ひとつの大きな特徴ではないかと思います。 保育方針は「"できるという喜びと自信"から自律・自立へ」。 実際、浦和ひかり保育園では、子どもの自立(自律)を促す仕組みが随所に散りばめられていました。
 ここでは、0~2歳の小さな子どもたちが、使ったおもちゃは自分で片づけます。 おもちゃを入れる棚は子どもの目線にあわせて低く、引き出しは開けやすい。 「せんせい、片づけできた!」と、自分でできる、を実感する子どもたちはいつも嬉しそう。そして遊ぶときは、手に持つおもちゃは3つまで、というのもお約束。園のおもちゃは、みんなで使う、だから多くても3つ。 入園当初、「こんな小さな子が“約束”を理解できるでしょうか」と半信半疑だった私に「時間をかけてお話をすればきちんと理解してくれますよ」と先生はにっこり。  
浦和ひかりの先生は、いつも子どもたちと正面から向き合って話しをします。 それに応えるように、当時、言葉を話し出す前のわが子であっても徐々に“約束”を理解し、また「おかわりくださいな」や「ごめんなさい」などの自分の気持ちを、自分なりの身振り手ぶりで表現し、《自分の気持ちを伝える力》を身につけるようになりました。
 自分で片付ける・みんなで分け合う・ルールを守る・気持ちを言葉で伝える。 どれも子どもたちが集団生活を行う上で必要なもの。 浦和ひかり保育園では、それらを生活の中で少しずつ身につけられるよう考えられていました。 勿論、それは保育園だけで完結されるものではありません。 家庭と園との違いが子どもを迷わせたりしないように、園では保護者との連携が大切にされています。 牛乳が苦手だったり、朝の登園を渋ったり、育児は一筋縄ではいかないことの連続でしたが、その度に先生と一緒に悩んだことは一度や二度ではありません。 必ず最後は「一緒に頑張りましょう!」という先生一言。 この言葉が心強かったことを覚えています。
 小規模園への入園は、数年後に卒園・転園を迎えるということであり、正直それは私たち親子にとって少しの不安でもありました。 しかし成長の礎であり可能性を大いに秘めた0〜2歳のこの時期に園児ひとりひとりに真剣に向き合ってくださる先生と環境に恵まれたこの2年間は、わが子にとって、親にとって、かけがえのない時間となりました。
 卒園後、入園先の先生から「お子さんを見ていると、これまで愛情をもって育ててこられたことがよく伝わってきますよ」と、嬉しい言葉をかけていただきました。